「も、も、もう…もうダメです」
「どうしたんですか、ウリモトさん?」
「今日になってよく数えてみたらもう30日間、1人も訪問者がいなかったんです」
「記録ですね」
「そんな記録いりません」
「どんなにまずいブログでもたいてい一人か二人くらいは訪問してくれる人がいるんじゃないですか?」
「…」
「それが1人もいないとなるとちょっと想像を絶しますね。そんなに面白くないのですか、ウリモトさんのブログ?」
「そんなこと、真顔で聞かないでください」
「でもそうとしか…」
「ひ、ヒドすぎる、アフィリエさん…」
「一体どうしたものかしら」
「皆目見当がつきません」
「何か人の役に立てることはないんですか?」
「え?うーん…」
「役に立てること。一つくらいはあるでしょう?」
「いやー…」
「何の役にも立っていないの、ウリモトさんは?」
「いや、そんなことは…いや、あるかもしれません…」
「何か好きなものはないんですか?」
「好きなもの?」
「そう、好きなもの。食べるものとかでもいいんだけど」
「まあ、コーヒーは好きです。あと弱いけどお酒も好きですね」
「あとは?」
「あとは…本を読むこととか」
「本ですか」
「ジョギングもしています」
「へえ、そうなんだ」
「でも実を言うと、このあたりのことはすでに雑記ブログに書いているんですよね。だから特段どうということもないのです」
「そっか…困りましたね」
「万事窮す、でしょうか」
「いえ、ウリモトさん。人間追い詰められてからが勝負です。ここからが頭の使いよう、腕の見せ所です。頑張りましょう」
「…アフィリエさん、スゴイです」
「どうやったら世の中の人の役に立てるか。それを徹底的に考えましょう」

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